自律神経と腸の働きの関係
自律神経と腸は密接につながっており、腸の状態が自律神経のバランスに影響を与え、逆に自律神経の乱れが腸の働きを左右することが分かっています。これを「脳腸相関(のうちょうそうかん)」と呼びます。
1. 自律神経とは?
自律神経は、交感神経(活動モード)と副交感神経(リラックスモード)の2つから成り立っています。
- 交感神経が優位 → 心拍数UP・血流UP・消化活動DOWN
- 副交感神経が優位 → リラックス・血流DOWN・消化活動UP
このバランスが崩れると、腸の働きも乱れてしまいます。
2. 腸の働きと自律神経の関係
腸の働きは、自律神経によってコントロールされています。以下のような影響があります。
① 副交感神経と腸の働き
- 副交感神経が優位なときは、腸の蠕動運動(ぜんどううんどう)が活発になり、便通がスムーズになります。
- 夜リラックスしているときに腸が活発に動くのはこのため。
- しかし、副交感神経がうまく働かないと、腸の動きが鈍くなり便秘になりやすいです。
② 交感神経と腸の働き
- 交感神経が優位になると、腸の動きは抑制され、消化機能が低下します。
- ストレスがかかると便秘や下痢をしやすくなるのは、交感神経が過剰に働きすぎるため。
- 交感神経が強くなりすぎると、腸の血流が悪くなり、腸内環境が悪化することもあります。
3. 腸が自律神経に与える影響
腸は「第二の脳」とも呼ばれ、腸内環境が自律神経の働きやメンタルにも影響を与えます。
① 腸とストレス(セロトニンの関係)
- 幸せホルモンと呼ばれるセロトニンの約90%は腸で作られている!
- 腸内環境が悪化するとセロトニンの分泌が減り、ストレスや不安を感じやすくなる。
- 逆に、腸内環境が整うとメンタルが安定し、自律神経のバランスも整いやすい。
② 腸の不調が自律神経を乱す原因に
腸の状態が悪くなると、交感神経が過剰に働きやすくなり、自律神経の乱れを引き起こす。
- 便秘や下痢が続く → ストレスが増える → 交感神経が優位になり悪化
- これが悪循環を引き起こし、冷えや疲れやすさ、睡眠の質の低下などにつながる
4. 自律神経と腸を整える方法
① 食事で腸内環境を整える
🔹 腸に良い食品
✅ 発酵食品(納豆・ヨーグルト・ぬか漬け) → 善玉菌を増やす
✅ 食物繊維(ごぼう・海藻・玄米) → 腸の動きを活発に
✅ オリゴ糖(玉ねぎ・バナナ・はちみつ) → 腸内細菌のエサ
❌ 腸に悪い食品
❌ 添加物の多い加工食品(ハム・ソーセージ・カップ麺)
❌ 人工甘味料(アスパルテーム・スクラロース)
❌ 揚げ物・脂っこいもの(腸の炎症を引き起こす)
② 自律神経を整える習慣
🔹 リラックスする時間を作る
✅ 深呼吸・瞑想 → 副交感神経を優位に
✅ ストレッチ・軽い運動 → 腸の血流を改善
✅ ぬるめのお風呂(40℃以下) → 副交感神経を活性化
🔹 朝の習慣を整える
✅ 起床後にコップ1杯の水 → 腸を刺激
✅ 朝日を浴びる → 体内時計をリセットし、自律神経を整える
✅ 朝食をとる(発酵食品・食物繊維) → 腸を活発にする
まとめ
✅ 自律神経と腸は「脳腸相関」でつながっている
✅ ストレスが腸を乱し、腸の乱れが自律神経を乱す
✅ 腸を整えると、自律神経も安定しやすい
✅ 発酵食品や食物繊維をとり、リラックスする習慣を心がける