寒くなると増える「寝違え」編|冬の首のトラブルと自律神経の深い関係

りゅうさんの豆知識

「朝起きたら首が動かない…」
「少し振り向くだけでズキッと痛む」
「枕が合っていないのかな?」

寒くなってくると、この“寝違え”のご相談が一気に増えてきます。
実は寝違えは、単なる姿勢の問題だけではなく、
寒さによる筋肉の冷えと、自律神経の緊張が深く関わっていることをご存じでしょうか?

今日は、冬に増える寝違えの原因と、鍼灸師としてのケアの考え方をわかりやすくまとめました。


■ なぜ寒い時期に寝違えが増えるのか?

ポイントは 「筋肉の冷え × 交感神経の高ぶり」 です。

① 寒さで首・肩の筋肉が固まりやすい

冷えると体は熱を逃がさないように、
自律神経(交感神経)が血管を収縮させます。
その結果、首まわりの筋肉の血流が低下し、睡眠中に強くこわばりやすくなります。

② 睡眠中の姿勢のクセが“引き金”に

疲れが溜まっていたり、呼吸が浅かったりすると、
気づかないうちに同じ姿勢で長時間眠りやすくなります。
筋肉が冷えて固まった状態で急に動かすと、寝違えが起こりやすくなります。

③ ストレス・忙しさでの「自律神経の乱れ」

年末に向けて忙しくなる時期は、交感神経が優位になりがち。
夜に十分リラックスできない → 眠っても深く回復できない
→ 朝に“首の痛みだけ残る”という状態になりやすいのです。


■ 寝違えが起こったとき、やってはいけないこと

無理にストレッチで伸ばす
→ 炎症を悪化させ、痛みが長引く原因に。

熱いお風呂で長く温める
→ 初期(1〜2日)の炎症が強い時は逆効果になることがあります。

マッサージを強めにもみほぐす
→ かえって筋肉を守る反射が働き、硬さが増すことがあります。


■ 早めにやるべき正しいケア

重症化を防ぐためのポイントは 「血流の確保と、呼吸を深くすること」

● ① 痛くない範囲での“ゆっくり回旋”

首を大きく動かさず、
「少しだけ右・少しだけ左」へ動かす程度でOK。
固まった筋肉に血が戻りやすくなります。

● ② 首ではなく“肩甲骨まわり”を動かす

・肩を大きく後ろ回し10回
・肩甲骨を引き寄せる
→ 首の緊張を間接的にゆるめてくれる安全な方法です。

● ③ 仙骨(腰の中央)を温める

首が痛いと首を温めがちですが、
自律神経が整いやすい“仙骨”を温める方が改善が早いことも多いです。


■ 鍼灸・整体でできる寝違えケア

りゅうさん鍼灸整体院では、
寝違えの施術は「痛い首だけを触らない」のが特徴です。

● 鍼灸

・首を動かす筋肉の深部の緊張をゆるめる
・肩甲骨〜背中の血流を改善
・交感神経の高ぶりをおさえ“呼吸を深く”する
→ これだけでも可動域が軽くなる方が多いです。

● 整体

・胸郭、背中、肩甲骨を広げて“動ける体”を作る
・首に負担をかけない土台づくり
→ 再発しやすい方に特に効果的です。

痛みが強いときは無理に動かさず、
早めに施術を受けて炎症を落ち着かせた方が回復が早くなります。


■ 寝違えは「体の小さなSOS」

多くの方が思っているより、寝違えは
仕事・家事・育児・ストレス・寒さ…の積み重ねで起こる不調です。

・最近、疲れが取れない
・首が重だるい日が増えた
・寒くなってから体がこわばりやすい

そんなサインが出ていたら、
体と心の緊張をリセットしてあげるタイミングかもしれません。


📍新鎌ヶ谷のりゅうさん鍼灸整体院では、
産後の体調不良や自律神経の乱れ、不眠、肩こり・腰痛など、
“がんばりすぎる体と心”をやさしく整える施術を行っています。

寝違え・首の痛み、自律神経の乱れでお悩みの方は、
お気軽にご相談ください。

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